心理学や科学の理論を駆使し、数々の超常現象の再現に成功しているメンタリストDaiGoさん。大学在学中、バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」に出演したところ一躍有名になりました。数多のテレビ番組に登場した後、活動のフィールドを変更。文筆業や動画配信のほか、企業へのアドバイスに取り組み、マルチな才能を発揮しています。その一方でメンタリストDaiGoさんの言動が批判の的となっているのですが、なぜ炎上が起きているのでしょうか。
メンタリストDaiGoの炎上はなぜ?
2021年7月にメンタリストDaiGoさんが炎上したのは、青少年保護条例の内容を誤認し、未成年の淫行について間違った主張をしたこと。「相手が14~17歳の場合は同意があれば問題ない」「警察が捜査しない」とYouTubeチャンネルで熱弁したのです。実際には例え金銭の授受がなく互いに合意していたとしても、未成年と性的な関係になる行為が法律上アウト。淫行に加担した時点で逮捕される確率が高いです。ゆえにDaiGoさんの発言は大きな波紋を呼びました。
きっかけはYouTuberのスキャンダル
そもそも淫行について発言したきっかけは、YouTuberみっき~さん(当時25歳)が16歳の女子高校生Kさんを自宅に招き入れ、一線を越えたというスキャンダルの発覚。DaiGoさんは、みっき~さんを擁護するつもりがなかったのかもしれませんが彼と揃って炎上しました。2016年に報じられた女子中学生(当時13歳)との性交疑惑まで蒸し返され、バッシングの嵐を回避できませんでした。
生活保護受給者らを侮蔑
2021年8月にDaiGoさんは再び大炎上しました。その理由は、生活保護受給者やホームレスに対する差別的な発言。「生活保護受給者を使うカネがあるなら猫を助けてほしい」「ホームレスの命は自分にとって必要ない」とライブ配信中に言い放ったのです。偏見や差別による犯罪行為を誘発しかねない内容だったために、一般人だけでなく評論家の批判も殺到。弟の松丸亮吾さんもSNSで怒りをあらわにし、「人の命を軽んじる発言は絶対に許されない」「次に会った時は論破するまで怒る」と綴っていました。
火に油を注ぐ行動
批判が殺到した直後、DaiGoさんはナチスドイツ下で実行された大規模な迫害を引き合いに出しつつ、SNSで持論を展開。「ホームレスや生活保護受給者を殺せと思っているわけじゃなく個人的にどうでもいい存在っていますよね」などの心無い投稿を繰り返していたのです。いっさい悪びれた様子を見せずに、批判してくる人たちを挑発していたため、さらに炎上が激化しました。
テレビ画面から姿を消すことに…
メンタリストDaiGoさんの主張と炎上を機に、厚生労働省と足立区は「生活保護申請が国民の権利である」とネット上で発信。さらに生活困窮者の支援に取り組んでいる4団体が声明を発表し、DaiGoさんにヘイトスピーチの罪の重さを真摯に理解したうえで謝罪してほしいと要求しました。DaiGoさんは2回にわたって謝罪動画をアップしたものの、厳しい社会的制裁を免れませんでした。アンバサダーを務めていた「霧島天然水のむシリカ」のCMが放送を自粛するなど、マスメディアに登場する機会が激減しました。
偏見のきっかけ
一連の騒動から約1年3カ月が経過した2022年10月の上旬、DaiGoさんはホームレスの偏見が強まった経緯をYouTube配信で告白。小学生の頃にペットとして可愛がっていたウサギを連れて公園に遊びに行った際、ホームレスにウサギが蹴飛ばされて急逝したそうです。大人になってホームレスであるかどうかに関係なくウサギを蹴った人物が悪であると理解できるようになったものの、当時の恨みが長年にわたって消えなかったのだとか。擁護するコメントが集まりましたが「なぜこのタイミングで?」という疑問が多く、DaiGoさんの信頼回復とはなりませんでした。
性被害について持論を展開
ヘイトスピーチを機にYouTubeチャンネルやSNSのアカウントを強制的に停止・削除される危険性があったものの、それを免れ、DaiGoさんはしれっと投稿を続けています。2023年には松本人志さんの性的行為強要疑惑の報道を受けて、持論を展開。「性被害にあったら直ぐ警察に行けばいい」「情報を週刊誌に売る意味が分からない」などの文言をつづり炎上しました。
被害者心理を無視した投稿
芸能界では性犯罪が発生したとしても強大な権力を持つ人物が加害者の場合には、警察の捜査が難航し、全てをもみ消しにされてしまうケースが少なくありません。そもそも性被害に遭遇した女性は心的外傷後ストレス障害を発症するなど、正常に判断できない状況に陥りやすく、直ぐに警察に行く気力もありません。いろいろな事情を加味していないDaiGoさんの言葉に嫌悪感を抱く人が続出したのではないでしょうか。
DaiGoの出身大学
DaiGoさんは慶応義塾大学出身。中高一貫校である高輪中学校・高等学校を卒業後、1年間の浪人生活を経て同大学の理工学部物理情報工学科に入学しました。しかし東京大学こそが大学であると信じ、東大生になることに執着していたため、コンプレックスを抱いた状態でキャンパスライフがスタート。何か成し遂げて、コンプレックスを打破しなければという使命感が入学当時の原動力でした。メンタリストを将来の目標としていなかったものの、イギリス出身のメンタリストダレンブラウンさんの活躍に影響を受け、メンタリズムを習得しました。
Daigoの年収
度重なる炎上によってテレビから姿を消したDaiGoさんですが、推定年収が約18億円といわれています。この年収の金額はテレビで帯番組のMCを務めているタレントや文化人だけでなく、日本のYouTuberのトップに君臨するヒカキンさんよりも高いです。なぜここまで破格の収入を維持しているのか、その理由はネットビジネスを成功させているから。YouTubeチャンネルの登録者とニコニコ動画の有料会員を順調に増やすことによって、1年間に約13億円の広告収入を得ているらしいです。
第2の収入源は?
動画配信の次に大きな収入源となっているのが動画アプリ・D-Lab。DaiGoさんが多種多様な角度から心理学を徹底解説しているサブスクリプションサービスです。ダウンロード数が5万以上、年間の売り上げが9億円前後といわれています。ファンの間では「D-Labが意識改革を促してくれる」と大好評です。他方、動画配信を通じてDaiGoさんに心酔した視聴者がD-Labに流れて課金するという教祖ビジネスが形成されているため、利用登録に警鐘を鳴らしている人も少なくありません。
DaiGoの兄弟構成
DaiGoさんは4人兄弟の長男。末っ子の松丸亮吾さんがとくに有名ですが、次男の慧吾さんと三男の怜吾さんも名門校を卒業しているハイスペックな人物です。医療職にたずさわっていた両親のDNAをもれなく引き継いだのでしょう。兄弟それぞれが異なる分野で才能を発揮し、成功をおさめています。また年齢を重ねても兄弟間の仲が良好で、メンタリストDaiGoさんが炎上した時には弟たちが連絡を取って励ましているらしいです。
まとめ
DaiGoさんはイギリス発祥のメンタリズムをいち早く日本のメディアで紹介したパイオニア。若くして世間の注目を集め、巨万の富と名声を得ました。それに伴い弱者を見下したような態度が目立ち始め、メディアへの露出が激減したものの、ネット上で固定のファンを着実に増やしています。メンタリストDaiGoさんはどれだけ炎上しても動画配信やSNSを辞めない姿勢は、商魂たくましいとしか言いようがないですね。









