２０２２年参議院選挙で当選したことで世間を騒がせていたお騒がせ議員ガーシーこと、東谷義和さん。今回はそんなガーシーさんが逮捕になってしまった経緯について、ご紹介していきます。なぜ、ガーシーさんが警察に捕まり、国外のドバイから強制帰国となり逮捕されたのか、その過程について改めて振り返っていきましょう。
暴露系Youtuberになる前のガーシー
実はアパレル経営をする実業家だった（2020年頃まで）
ガーシーさんは、暴露系Youtuberを始める前は、会社の経営者として複数の事業を立ち上げていました。複数のバーや独自に立ち上げたファッションブランド関係の会社で芸能人と大きな関わりができました。その裏では、芸能人のトラブルを仲裁していたり女性を紹介していました。しかし、そういった事業も2020年には次々と破綻していくと、彼を頼っていた芸能人たちも彼を顧みないようになっていきました。
事業破綻後BTS関係の詐欺行為を働くように（2021年9月）
その後、ガーシーさんは、ギャンブル依存症の状態に陥ってしまい、さらに2021年には、周囲の女性に「BTSに会わせる」などといった事を吹き込み、金銭を獲得する詐欺行為を働くなど次第に破滅的な行動をとるようになりました。これらの詐欺行為も元々は、ギャンブルを楽しむための資金欲しさで行ったものであったといわれています。
詐欺をヒカルに告発されて国外逃亡（2021年12月）
そんなガーシーでしたが、2021年12月にYoutuberのヒカルさんが「BTSに会わせる詐欺を行っている」「自分の名前を使って詐欺を行った」等の内容で複数の動画を作成、その際にガーシーさんの自宅を晒してしまいました。その後、ガーシーさんにこれらの詐欺行為について大阪府警から電話がかかってきてしまい、これがきっかけで国外へ逃亡することとなりました。
大人気に暴露系Youtuberに転身！議員当選も果たす
自分を見捨てた芸能人やヒカルへ報復するためYoutuberへ転身（2022年2月）
その後、ガーシーさんはヒカルに晒されたことで、すべてを失ったと感じ、逆に自分も告発し報復しようと決意。「東谷義和のガーシーｃｈ【芸能界の裏側】」ということで数多くの芸能人についての、暴露系動画を投稿しました。このチャンネル内ではヒカルさんももちろん暴露の対象で、ヒカルさんのさまざまな動画は「やらせ」であるという告発を行いました。その後イメージダウンしてしまったヒカルさんは、2022年3月には謝罪するものの、状況が沈静化することはありませんでした。こういったことから、ガーシーさんは一時、登録者１００万人を超えるほどの人気者となりました。
綾野剛に付いての暴露を行う・議員デビューを目指す（2022年5月）
そんなガーシーさんでしたが、2022年5月には綾野剛が未成年と性的な関係を持ったことを暴露する複数の動画を投稿しました。この動画を出した当初は、綾野剛さんの所属事務所は黙殺していましたが、後にこれがきっかけで訴訟を起こされることになってしまいました。綾野剛さんの暴露の数週間後、2022年5月には、旧NHK党・現政治家女子48党から参議院議員選挙に出馬することを発表しました。
参議院選挙に当選（2022年7月10日）
そんなガーシーさんでしたが、2022年7月10日参議院選挙に見事当選したことが発表され、旧NHK党代表の立花孝志氏から祝福も受けています。この時ガーシーさんはドバイにおり、選挙活動らしいことを本人は全く行っていませんでした。この事から、ガーシーさんを出馬させたNHK党内ではベテランの議員であった大橋昌信さんが離脱するなど、内輪もめが発生することとなりました。
YoutuberアカウントBAN（2022年7月13日）
そんなこの世の春を謳歌していたガーシーさんでしたが、2022年7月13日にはとうとう自身のYoutubeのアカウントがBANされてしまうという悲劇に見舞われました。その後、新たなチャンネルを7月31日に作るものの、これもBAN。さらにYoutube上でガーシーが出演した動画そのものが収益化できなくなるなど、Youtube運営にマークされてしまうようになっていったのでした。そして8月になると活動の拠点を自身のオンラインサロン中心にシフトしていきました。
初の国会出席拒否（2022年8月3日）
2022年、参議院議員として招集された臨時国会には出席しませんでした。ガーシーさんはこれ以前に当日は国会に出席しないことがNHK党の立花氏を通じて発表されていました。ガーシーさんは海外渡航届を提出していたそうですが、参院議院運営委員会からは却下されていました。その後も何度か当院するように参議院運営委員会からは忠告を受けていましたが、結局ガーシーさんが参議院議員として国会に参加することは1度もありませんでした。出席しない理由は、「不法逮捕されることを恐れていた」からでした。
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警察から事情聴取要請（2022年12月24日）
そんなガーシーさんにとんでもないクリスマスプレゼントが届くことになりました。2022年12月24日、警視庁は、ガーシーさんに彼が投稿したある芸能人への誹謗中傷・脅迫についての事情を聞くために事情聴取及び捜査への協力の要請をガーシーさんに対して、ガーシーさんの弁護士を通して要請してきました。この要望を出したのは、綾野剛さんであるといわれています。これがガーシーさん逮捕の序章となっていくのでした。
初の家宅捜査（2023年1月11日）
警視庁から事情聴取要請から数週間後の2023年1月11日、ガーシーさんは、動画投稿サイトで複数の芸能人へ、繰り返して脅迫や名誉毀損容疑を行ったということで、暴力行為等処罰法違反という罪状で、警視庁捜査2課から、家宅捜査を受けてしまいました。家宅捜査を受けたのはガーシーの関係者がほとんどでした。これは最初の家宅捜査でした。
懲罰へ（2022年2月）
2023年1月末、尾辻秀久参院議長から国会登院を求める「招状」を受けていたガーシーさんでしたが逮捕を恐れ、これを拒否。繰り返し、当院しなかったことで、2022年2月8日には、処分を参議院懲罰委員会に付託されることとなりました。そして、2月21日には「議場での陳謝」処分が決定しました。翌日には参議院本議会でもこの決定を採択。懲罰となりました。その後2月27日にはガーシーは懲罰を受け、来日することが明かされました。
懲罰拒否、議員除名(2022年3月15日）
そんなガーシーさんでしたが、2022年3月7日には、当時震災で被災していたトルコを視察することを理由に懲罰のための来日を拒否しました。これがきっかけとなり、2022年3月14日には懲罰委員会は「除名」として、処分を下しました。そして、2022年3月15日に参議院本会議で改めて「除名」処分が決定しました。これが原因となって、改めて国会議員としての資格を失うこととなってしまったのでした。
ガーシー、容疑者へ（2022年3月16日）
ガーシーさんの議員除名処分を受けてか、警視庁は2023年3月16日に、繰り返し脅迫を行ったことで、暴力行為法違反、そして複数の芸能人の評判を貶めたということで、名誉毀損などの疑いでガーシーさんを、「東谷義和容疑者」として逮捕状を出しました。これに対してガーシーさんは自身のSNSで、「日本には一生戻ってこない」と宣言しました。
ガーシー実家、家宅捜査（2023年3月16日）
当初は日本に帰ってこなければいいと高をくくっていたガーシーさんでしたが、なんと2023年3月16日。実家が家宅捜査を受けてしまいました。ガーシーさんは、早くに父親をなくしたことから、母親のことをかなり溺愛しており、自身のインスラグラムのライブの中で号泣しながら「オカンだけは勘弁してください」と泣き崩れる様子をみせました。実はガーシーさんは、妹名義の口座で動画からの広告収入を得ていたことが明かされ、家族含めて捜査の対象となっていたのでした。
ドバイでゴールデンビザ獲得も、遂にガーシー 逮捕
ガーシー、旅券返納命令（2023年4月12日）
2023年4月12日、ガーシーさんに対して滞在中のアラブ首長国連邦の日本領事館からパスポートの返納命令が出され、これに対してガーシーさんは返納を回避するためパスポートの紛失届を提出。これにより旅券法の規定に基づきガーシーのパスポートは失効となりました。その後ガーシーさんは投資家など1部の人間しか使えないアラブ首長国連邦の「ゴールデンビザ」を使って、このまま滞在する事を明かしました。
ガーシー 逮捕（2023年6月4日）
2023年6月4日、ガーシーさんは日本に帰国、成田空港で逮捕となりました。逮捕当日の朝、アラブ首長国連邦の警察に「もうあなたはここにいられない」と言われたガーシーさんはその場で逮捕され、そのまま強制的に帰国となってしまいました。金持ちに甘いと思われているアラブ首長国連邦ですが、ガーシーさんが国際指名手配されていることや5月に、アラブ首長国連邦の警察と「もう配信しない」という約束をしていたにも関わらずガーシーさんが配信していた事を知り、彼を見捨てたのだといわれています。
まとめ
今回はガーシー 逮捕されるに至った経緯を調べてみました。ガーシー 逮捕された理由は誹謗中傷や脅迫を行ったからと言われていますが、個人的にはBTS詐欺についてのほうが重かったのではないかと思います。世界的スターであるBTSの名前を勝手に使用して、騙したということはやはり大きかったのではないでしょうか。また、ドバイの警察を怒らせてしまったことも非常に重かったのではないでしょうか。いずれにせよ、今後ガーシー 逮捕を受けてどのような展開を見せるのかが見逃せませんね！最後まで読んでいただきありがとうございました。
